INTERVIEW


私の原点は、とてもシンプルです。

「キミの、スキや得意はなんだろう?」
「この子があと一歩、前に踏み出すために、どんな言葉が必要なんだろう?」

その問いを、ずっと考えてきました。

そして、人の得意を見つけること自体が、私は大好きでした。

15歳で舞台に立ち、ダンスの世界に入りました。

20歳からは、子どもたちや後輩にダンスを教えはじめ、

たった一言で、表情や姿勢が変わる瞬間を何度も見てきました。

ひとは、「能力」よりも先に、「きっとやれる」とか「やってみたい!」

そう思ったときに変わります。そう思わなければ能力があっても動き出せない。


──自分自身のいきかたとも重なっているように感じます。

20代の私は、いわゆる「レール」から外れた存在でした。

週末にダンスを教えて、平日は家庭教師をしているだけで、社会的な肩書きは、何もなかった。

でも、あの頃の私は、誰よりも自分に夢中でした。

というよりも、好きなこと、自分の目標と計画、憧れる気持ち、それを応援してくれる環境に、心から熱狂していました。

「私は、それを必ず実現できる」という感覚を、はっきり持っていました。


──そこから、現在のキャリアへはどのようにつながったのでしょうか?

ダンスだけで生きていくことに、現実的な限界を感じた時期がありました。

海外放浪から戻ったタイミングでもあり、そこで、外資系企業に飛び込んでみました。

そしてそこでも、日本人でも電話会議やTV会議で、英語で仕切ってるビジネスマンをみて、ぶっ飛びましたね。

そして、自分もいつかそうなりたい、そうなるんだと思いました。

そして、いくつかの変革やシステム導入などの業務企画の経験を経て、DXのプロジェクトマネージャーになりました。

外資系テック企業でしたから、いくつかの国をまたぐITプロジェクトを経験し、PMとしてチームをつくり、成果を出す役割を担ってきました。

多くのプロジェクトが評価され、結果として、複数の表彰を受けました。

現在ではHRビジネスパートナー/人材開発の役割を担っています。

年収は、20代の頃と比べて約20倍。

任される責任の重さも、影響範囲も、比較できないほど大きくなりました。

けれど、原点は変わりません。

「この人は、何にスキを持てるのか?」
「どこに、火がつく可能性があるのか?」


──大人の世界で見てきたことが、探究学習塾のスタートにも影響しているのですね?

企業の世界では、能力だけでなく、ポテンシャルも問われます。

子ども時代に、「スキ」や「自信」を持てたかどうか、

安心して挑戦できる経験があったか。

それが、大きな違いを生むと感じています。


──ベースキャンプで、子どもたちにいちばん届けたいもの。

成績や偏差値は、単に過去の記録です。

でも、好きなことに没入する経験や、「自信」を持てるようになる経験は、未来の可能性をつくります。

「好き」が才能の入口であり、「自信」が成長を加速させる燃料です。

ベースキャンプ2日間で子どもたちは、やってみたらできた。

仲間ができた、失敗してもへっちゃらだった。

自分にできることで、誰かの役に立てた。

発表がこわかったけどできた。

デザインは難しかったけどたのしかった。

世の中の仕組みを理解できた。プロジェクトができた。

などの様々なできたこと、できないことを経験します。

AIエージェントとロボットが、なんでもしてくれる時代において、

彼らに必要なのは、意欲と自信、仲間を作り応援される体験です。

ベースキャンプは、これからを生きるこどもたちが、

自分らしく挑戦し続ける原動力になる。

私は、そう信じています。